甲州市の財政は危機的状況です(Critical financial conditins in Koshu City)

みなさん、こんにちは。

政治の目的は究極、
天下安穏万民豊楽(てんげあんのん ばんみんほうらく):世の中が穏やかで、人々が豊かであるようにすることです。
そして、政治家の仕事はただひとつ。
私心なく、人々のために勇気と真心を持って、真実を語ることです。

私は、今年2月の甲州市長選挙の折りにも市民の皆さんにお話ししましたが、甲州市の財政状況は極めて悪化しています。財政健全化を判断する指標としての「実質公債費比率」が、遂に「16.0」(令和元年度)となりました。

因みに一昨年の平成30年度は「14.8」でした。過去5年間ずっと悪化の一途をたどってきています。しかし、多くの市民の皆さんはことのことを知りません。

県内最悪の財政状態にある大月市が「18.0」。夕張市のような財政再建団体に降格されるレッドフラッグが「22.0」ですから、甲州市の財政状況はほぼ県内ワースト2と見て間違いはないでしょう。

今般のコロナ禍で経済は低迷し、来年度税収が落ち込むことは火を見るより明らかです。しかし、現時点の来年令和3年度予算の歳入見積もり、それも甘めの予測立てでさえ、約3億6千万円の財源不足が予定されています。

問題はこのことが市民に知らされていないことです。市議会で歳入不足に伴う必要な事業削減等について真剣な議論が行われていないことです。財政悪化は自然災害ではありません。ある日突然、想定外の被害に見舞われるわけではありません。どうにもならなくなって始めて市民が知ることになるのは、最悪のシナリオです。

打ち出の小槌がない以上、市民の皆さんに痛みを伴うこともお願いしなければならなくなります。そのとき、「納得と信頼」が大事です。それがなければ、どんな政策にも市民の共感と協力は得られません。

市当局は速やかに甲州市の財政状況を市民に知らせ、市民と一緒に今後5,6年間の対応を真剣かつ誠実に考えるべきです。

コロナが大変だと言って、区長会、敬老会、市文化祭までほとんど全てのイベントを自粛しているだけでは、不十分です。ポストコロナの時代に、甲州市のピンチをチャンスに変える挑戦に果敢に挑む姿勢こそが、最も今必要なことだと信じます。